三人麻雀固有のルール解説
「北」は抜きドラ
「北」は「ドラ」として抜くことが出来ます。具体的には、配牌に「北」があった場合、自分のツモ順の時に1枚ツモった後、「北」を卓の右に開き「ペー」と発生します。そして嶺上牌から1枚持ってくる形になります。四人麻雀でいうカンと似ています。また「北」はドラとしてカウントするものです。配牌時に「北」が2枚あれば、1順目ツモった時点で2回抜くことが可能で、ドラ2が成立するということです。
また、「北」を抜かず手牌の中で使用することも可能です。例えば国士無双・字一色・混老頭などの手牌の場合、「北」が必要になります。抜く抜かないは自由です。
「風」と配牌の取り出しについて
四人麻雀では風についてや配牌の取り方で説明したように、親から反時計周りに「東・南・西・北」という風が付きます。しかし三人麻雀の場合は、親から反時計周りに「東・南・西」となります。
上図のようにテーブルの左側にいる人でも西家になったりします。
また配牌の取り出し山に関してですが、手積みの場合「山が三つ」となるため、サイコロを振って配牌を取り出す場合も、「4,7,10」が自分の山から、「2,5,8,11」が下家から、「3,6,9,12」が上家からの取り出しとなります。全自動麻雀卓などでは三人麻雀の設定を出来ることが多いですが、その場合は4山自動で生成されます。この場合は従来の四人麻雀と同じ考え方で配牌を取り出せば問題ありません。
チー禁止
三人麻雀ではチーが禁止されています。これはただでさえ早い三人麻雀で「チー」許可するととてつもなく早くなってしまうことを防止するためです。
喰いタンの禁止
チー禁止と同様の考え方で、早上がり防止のために喰いタン禁止、完全先付けルールが一般的です。
途中流局は無し
一般的なルールとしては四人麻雀では途中流局となる、四風連打・四人リーチなどは三人麻雀では実施しない場合が多いです。(1巡目に同じ風牌を切っても流局せず、三人リーチが掛かっても流局しません。)ただ、この辺りのルールは事前に確認しておいた方が良いでしょう。
点数計算の違い
四人麻雀ではツモの場合とロンの場合で点数は基本的に同じです(100点程度のズレはあります)。例えば満貫ツモ「親4000点・子2000点=計8000点」となり、ロンの場合は「8000点」となります。
しかし、三人麻雀の場合は同様の計算方式を採用するため、ツモの場合とロンの場合で点数が異なります。満貫ツモの場合「親4000点・子2000点=計6000点」となりますが、満貫ロンの場合は「8000点」となります(ツモ損)。このため、四人麻雀とは若干戦略が異なってきます。
※地方ルールによっては点数を加算したりする場合があるため、確認が必要です。インターネット麻雀では上記のルールを採用しているところが多いです。麻雀格闘倶楽部では親子に関係なく上がり点を折半する方式を採用しています(折半払い)。
満貫を上がった場合の支払いを見てみましょう。
ルール | 子ツモ | 子ロン | 親ツモ | 親ロン |
ツモ損 | 親「4000点」 子「2000点」 | 8000点 | 子「各4000点」 計「8000点」 | 12000点 |
折半払い | 親「4000点」 子「4000点」 | 8000点 | 子「各6000点」 計「12000点」 | 12000点 |